警察庁が指示する取締りの基本指針において、放置駐車の確認作業は極めて厳密かつ迅速に行われている。かつてのように「タイヤにチョークで印をつけ、一定時間放置されているか確認する」といった時代はとっくに終わっている。現代の現場では、デジタル端末を携えた駐車監視員が現場に到着した瞬間から記録が始まる。
確認作業のプロセスは明確だ。まず車両の配置状況とナンバープレート、運転者が不在である事実をデジタルカメラで撮影・記録する。続いて、車内に人がいないこと、周囲に運転者がいないことを確認した上で、一定の確認時間を挟み、即座に確認標章(黄色いステッカー)を印刷してフロントガラスへ貼り付ける。
この一連の作業に要する時間はほんの数分程度だ。「ほんの少し目を離した隙に貼られていた」という悲鳴が絶えないのは、現場の判定基準が客観的かつ機械的に自動化されているからに他ならない。運転者が戻ってきた時にはすでに端末のデータが送信完了しており、その場で口頭で抗議してもステッカーを取り消すことは不可能な仕組みになっている。