天才漫画家・鳥山明が生み出した数多くのキャラクターの中で、ブルマという存在は極めて特別だ。物語の第1話で孫悟空と出会い、彼を広大な世界へ連れ出した張本人であり、ドラゴンレーダーを発明した世紀の天才科学者。彼女がいなければ、この壮大な冒険譚は始まりすらしていなかった。
彼女の魅力は単なるヒロインの枠にとどまらない。バイクや飛行艇、カプセルテクノロジーといった機械類を鮮やかに乗りこなす姿は、80年代日本のSFファンタジーアニメにおける女性像を根本から塗り替えた。キュートでありながら強烈な自立心を持ち、強敵相手でも臆さず主張する彼女のダイナミズムこそ、鳥山イズムの神髄である。