日本の食品表示ラベルで頻繁に見かける異性化糖という名称。これは主にトウモロコシのデンプンを酵素処理し、ブドウ糖と果糖の混合物に転換した加工甘味料の総称だ。1970年代の製造技術の確立以降、安価な砂糖の代替品として世界中で一気に普及した。
企業にとっての最大のメリットはコスト削減と優れた加工性にある。液体であるため低温でも溶けやすく、清涼飲料水の製造ラインでの扱いやすさは抜群だ。さらに冷やすと甘味が強く感じられる性質があり、ジュースやアイスクリームの風味を引き立てる素材として最適だった。その結果、低価格食品の台頭とともに、私たちの食生活の隅々にまで深く浸透していった。