主題はニ長調の明るいメロディー。遠くの行進が始まり、近づいてくるたびリズムが加速。ベートーヴェンらしい「英雄性」が息づく楽章です。ピアノ版ではアントン・ルビンシテインが編曲し、フランツ・リストも幻想曲風にアレンジ。リヒャルト・シュトラウスやフーゴ・フォン・ホフマンスタールも舞踏と合唱を加えた改編をしています。
『アテネの廃墟』全体では、トルコ征服後のアテネを舞台に、軍の行進が物語の鍵を握ります。ベートーヴェン・プロジェクトのように、現代の演奏会ではこの曲が第9番の「歓喜の歌」とのつながりで演奏されることが増えています。