ファッション界の頂点に君臨する巨大コングロマリットであるLVMHの動向は、常に世界のスタイルの行方を左右してきた。故ヴァージル・アブローが遺した革命的な美学は、ストリートカルチャーをモードの最高峰へと引き上げ、そのスピリットは後継者たちへと脈々と受け継がれている。さらに、ケンゾー(KENZO)のアーティスティック・ディレクターを務めるNIGOのような日本人クリエイターの存在も、世界規模のトレンド形成に決定的な影響を与え続けている。
対して、独創的なオーバーサイズシルエットとエッジの効いたデザインでシーンを牽引するのがバレンシアガだ。極端なダッドスニーカーや極太パンツは、一度は奇抜と囁かれながらも世界中のファッショニスタを魅了し、定番としての立ち位置を確立した。こうした注目ブランドが見せる挑戦的なアプローチは、私たちが日常で楽しむ日常着のシルエットにもダイレクトに反映されている。