原宿や渋谷の路上で今、目につくのはバッグに大きなペルシャ猫のマスコットを付けた若者たちの姿だ。世界のポップカルチャーを牽引し続ける日本のカワイイ文化。その文脈において、少し儚げでクラシカルな毛並みを持つキャラクターへの再評価が急速に進んでいる。
「平成レトロ」という言葉が定着して久しいが、Z世代による消費は単なる懐古趣味ではない。当時を知らない十代にとって、レースやフリル、ピンクの鍵モチーフといった装飾美は、自己表現におけるフレッシュなツールなのだ。SNSでは、手に入れたぬいぐるみを今日のコーディネートの一部として投稿するスタイルが完全に定着している。