パリ・ファッション・ウィークのランウェイで目立ったのは、ハイエンドな仕立てとストリートのリアルクローズが見事に混ざり合う光景だ。クラシカルなテーラードジャケットに、オーバーサイズのトラックパンツを合わせる手法や、スポーティーなナイロンアウターの下に上質なドレスシャツを忍ばせるスタイリングが視線を奪う。
かつてサブカルチャーとして始まったストリートの熱量は、いまやグローバルラグジュアリーの中核へとシフトした。メンズファッション全体の底上げを感じさせるこの現象は、ストリートの躍動感とエレガンスの静けさを一着の中で共存させるアウターデザインに結実している。