なぜこの場所で「地球の丸さ」をこれほど鮮明に実感できるのか。その理由は、周囲に遮るもののない愛宕山独自の地形と、360度中330度以上が太平洋という圧倒的な海への開口部にある。展望デッキの中央に立ち、東から南、そして西へと視線を滑らせていくと、視界の両端が丸く落ち込んでいくような錯覚にとらわれる。幾重にも重なる波のうねりと空の境界線が描く緩やかな曲線は、理屈を超えて地球という惑星の存在を肌で教える。
空気が澄み渡る冬場や秋口の早朝・夕刻には、西側の視界の遥か彼方に霊峰・富士山がその優美なシルエットを現す。夕刻の澄んだ空に浮かび上がる富士の姿と、眼下に広がる広大な海のコントラストは、まさに日本を代表する絶景・景勝地としての真骨頂だ。近年の国内旅行人気の高まりとともに、トリップアドバイザーなどの旅行クチコミサイトでも「一生に一度は見るべき日本のパノラマ」として海外からの旅行者からも非常に入り混じる高い評価を獲得している。