デジタルイラスト髪の毛講座の仕上げとして欠かせないのが、光と影の設計です。線画が完璧でも、ベタ塗りや単純なエアブラシだけでは男性らしいエッジの効いた立体感は表現できません。
着彩は以下の4ステップで進めるのが最も効率的かつ高品質に仕上がります。
ステップ1(ベース配色の塗布):不透明度100%のベタ塗りでベース色を置きます。この際、頭頂部から毛先にかけて、ごく薄いグラデーションをかけておくと後の工程で深みが増します。
ステップ2(大まかな1影の設定):光源の位置を明確にし、頭部全体の球体を意識した大きな影を落とします。前髪の裏側、もみあげの奥、襟足など「奥にあるパーツ」を一段暗い色で塗りつぶします。
ステップ3(毛束の立体感を出す2影):重なり合う毛束同士の隙間に、シャープなカゲを入れます。男性らしさを強調したい場合は、影の境界線をぼかしすぎず、適度に硬いエッジを残すのがコツです。
ステップ4(ハイライトと環境光の追加):天使の輪のように一直線に入れるのではなく、毛束の山(最も光が当たる曲面)に沿って点在させるように光を置きます。仕上げに肌の色や背景色をスポイトで拾い、毛先や影のフチに「反射光」として薄く乗せることで、キャラクター全体の一体感が飛躍的に向上します。
作画に迷った際は、市販の男性髪型資料ポーズ集やヘアカタログの写真を観察し、光がどこで跳ね返り、どこに深い影が落ちているかを分析する習慣が上達への近道となります。