悪性リンパ腫と診断された患者の手記や闘病ブログ、取材証言を紐解くと、発見のきっかけに関して驚くほど共通した証言が浮かび上がってきます。
「散髪に行った際、理容師から『首の右後ろが少し腫れていませんか?』と指摘された」「冬場にマフラーを巻いたとき、右首筋に何かが当たる違和感を覚えた」「ファンデーションを首まで塗る際、鎖骨の上に小さなウズラの卵のようなコブを見つけた」など、痛みがないがゆえに偶然のきっかけで気づくケースが大半を占めます。
多くの体験談で後悔の言葉として語られるのが、「痛くないから疲れや肩こりだと思い込み、半年間放置してしまった」というタイムラグです。日本人は「病気=痛みや強い体調不良を伴うもの」という固定観念を抱きがちですが、血液のがんである悪性リンパ腫は、まさにその無痛の隙を突いて静かに増殖を続けます。
SNSやコミュニティの生の声でも、「耳鼻科で『様子を見ましょう』と言われて放置したが、2カ月でゴルフボール大になり、大病院に駆け込んだら悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)だった」という事例が散見されます。違和感を持った段階で、漫然と放置せず自らセカンドオピニオンを求めた患者ほど、早期治療へスムーズに移行できている現実があります。