コンビ活動休止以降、小浦一優はいかにして現在の「メタボ体型の芋洗坂係長」へと変貌を遂げたのか。58kgから最大105kg超へと、実に約50kg近く体重が増加した背景には、過酷な下積み生活とプロの表現者ならではの試行錯誤が存在した。
テレビ番組の特番インタビューや本人の述懐によると、太った理由は単一の怠惰ではなく、複数の環境的・職業的要因が絡み合っている。
第一に、コンビ活動休止に伴う環境変化と精神的重圧だ。一人で舞台俳優や振付師としての仕事を模索する中、深夜の飲食や深酒が増加。20代の激しい運動量に見合っていた高カロリーな食生活のまま代謝が低下したことで、体重は急速に80kg台へと突入した。
第二に、「舞台俳優としての存在感」に対するプロフェッショナルな気づきがあった。細身の役者が大勢ひしめく小劇場界において、体が大きい役者は舞台上に立つだけで圧倒的な視線を集める。小浦自身、体が大きくなるにつれて演出家から重宝され、コミカルな役から威厳のある役までオファーの幅が広がった経験から、あえて体型を絞らずに肉体を巨大化させる道を選び取ったと語っている。
こうして「元プロダンサーの可動域と筋力」を骨格に残したまま、外装だけが「100kg超級のメタボリックボディ」に包まれるという、唯一無二のハイブリッドな肉体が完成した。