受験生が最も懸念する要素の一つが、近畿大学奈良キャンパス アクセスの実態です。結論から言えば、「近鉄奈良線富雄駅から歩いて通う」という選択肢はほぼ成立しません。キャンパスは奈良県奈良市中町の丘陵地に位置しており、駅から約3キロメートルの急勾配が続くため、徒歩では優に40分以上を要します。
そのため通学の生命線となるのが、富雄駅西口から発着する奈良交通の路線バスです。朝の登校ピーク時間帯(8時台〜9時台前半)における富雄駅バス時刻表を確認すると、近大行きの直行便および経由便が約3分〜5分間隔でピストン運行されています。駅からキャンパス内のバスターミナルまでは約10分、運賃は現行で片道220円(ICカード利用可)です。
ただし、現地取材で見えてきたのは天候による混雑格差です。雨天時や週初めの1限前には富雄駅西口のバス乗り場に長い待機列が形成され、乗り切れないケースも発生します。「バスを2台分見送ることを前提に、通常より20分早く駅に到着しておく必要がある」と語る3年生の証言にある通り、通学ラッシュを乗り切るタイムマネジメントが不可欠です。なお、近年は駅周辺の駐輪場を確保して原付バイクやバイク、電動アシスト自転車で勾配を克服して通う学生も一定数存在し、バス混雑を回避する知恵として定着しています。