『猫の恩返し』登場人物と豪華声優一覧!バロンの正体や裏設定も解剖

『猫の恩返し』登場人物と豪華声優一覧!バロンの正体や裏設定も解剖

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映画ファンの間で今なお熱く語られるのが、本作と名作『耳をすませば』との密接な繋がりです。単に同一のキャラクターが登場するという表面的な類似にとどまらず、両作の間にはジブリ公認の深い物語的背景が横たわっています。

バロンの正式名称は「フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(Humbert von Gikkingen)」。彼は元々、『耳をすませば』の作中で主人公の月島雫が立ち寄るアンティークショップ「地球屋」の工芸品として置かれていた猫の人形でした。職人が魂を込めて作り上げた美術品には「命」が宿るという西洋の伝承に基づき、雫が紡ぎ出した冒険小説の主人公として命を吹き込まれた存在が、本作のバロンなのです。

『耳をすませば』ではベテラン俳優の露口茂が重厚な紳士として演じましたが、本作の制作陣は「雫が成長した後に書いた新しい物語」としての瑞々しさを重視し、当時20代後半だった袴田吉彦を抜擢しました。このキャスティング変更によって、バロンはより活動的で軽やかなアクションヒーローとしての性格を色濃くすることに成功しています。

一方、物語のコメディリリーフであり最強の肉体派でもあるムタの正体には、驚くべき裏設定が隠されています。ムタの本名は「ルナルド・ムーン」。猫の国では、かつて一晩で湖の魚をすべて食い尽くし、そのまま姿を消した「国中を恐怖に陥れた伝説の大犯罪者」として恐れられていました。

この「ムーン」という名前に聞き覚えがあるファンも多いはずです。『耳をすませば』において、雫を地球屋へと導いたあの太った野良猫の呼び名こそが「ムーン(近所の子どもからはムタ、お玉とも呼ばれていた)」でした。つまりムタは、人間界を気ままに徘徊しながら、時には猫の国で歴史を揺るがす大事件を起こしていた筋金入りの放浪猫だったのです。普段は愚痴ばかりで皮肉屋のムタが、土壇場で圧倒的な怪力と義理堅さを見せる背景には、こうした百戦錬磨の過去が存在しています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。