歴史の産物であるトリコロールは、21世紀の現代においても政治的な変容を遂げています。世界的なスクープとなったのが、エマニュエル・マクロン大統領による「国旗の青色の変更」です。
2026年7月、大統領府(エリゼ宮)に掲げられるフランス国旗の青が、それまでの明るい「コバルトブルー」から、深みのある暗い「ネイビーブルー(ダークブルー)」へと極秘裏に変更されました。大統領府は何の公式発表も行わず、旗の納入業者に指示を出しただけだったため、約1年以上にわたって国民もメディアもこの変化に気づきませんでした。2026年後半、現地ジャーナリストの取材によって暴露本で報じられたことで、世界中に波紋が広がることとなりました。
なぜマクロン大統領は、あえて国旗の色を暗く塗り替えたのか。フランス大統領府関係者や報道各社の取材によって、以下の3つの決定的な理由が明らかになっています。
第一に、「1793年の革命精神への回帰」です。もともとフランス海軍や革命政府が掲げていたのは濃紺のネイビーブルーでした。1976年に当時のジスカール・デスタン大統領が、欧州旗(EU旗)の青に色調を合わせ、カラーテレビの中継で見栄えを良くするという実利的な理由から、明るいコバルトブルーを採用しました。マクロン大統領はこの人工的な変更を破棄し、主権獲得のために血を流した原初への回帰を選んだのです。
第二に、「欧州旗との美的な差別化」です。国際会議などで青地に黄色の星が並ぶEU旗とフランス国旗が並んだ際、明るい青同士では視覚的なコントラストが失われていました。旗の青を深く沈めることで、ヨーロッパの連帯の中にありながらもフランスという独立国家の存在感を際立たせる意図がありました。
第三に、「強力な国家主権の誇示」です。グローバリズムへの不満や国内の政治的右傾化が進む中、あえてナショナルな象徴を濃密に演出することで、保守層へのアピールと国家の威厳を再構築する計算が働いていたと分析されています。