就職・転職市場において、再春館製薬所は「激務のブラック企業」なのか、それとも「地域密着のホワイト優良企業」なのか。口コミサイトや元従業員の告白から見えてくるのは、評価が真っ二つに分かれる極端な現場環境です。同社では電話応対スタッフをオペレーターとは呼ばず、「お客様プリーザー」と称します。ノルマを廃止したと謳う一方で、現場には独自の評価指標が存在します。
顧客満足度や応対品質、定期購入の継続率など、多面的なKPIが細かく設定されており、1件あたりの通話内容をスーパーバイザーが厳しくモニタリングしています。「声の表情」まで指導される徹底した研修制度は、未経験者にとって精神的な負荷が大きく、入社直後の数か月で脱落する新人が一定数存在することは否定できません。この初期離職の厳しさが、「ブラック企業で離職率が高い」という噂の燃料となっています。
その一方で、福利厚生面は地方企業として最高水準にあります。管理栄養士が常駐する社員食堂ではビュッフェ形式のオーガニックランチが格安または無料で提供され、敷地内には認可保育園が完備されています。産休・育休の取得率および復帰率は熊本県内トップクラスを維持しており、厳しい規律を受け入れられる社員にとっては、極めて安定した長期就労が可能な職場環境として機能しています。