権力が一箇所に過度に集中した結果、統治機構の各所に深刻な綻びが生じることとなりました。いわゆる「森友・加計学園問題」や「桜を見る会」を巡る疑惑は、長期政権の歪みを象徴する事件として社会に大きな衝撃を与えました。
特に問題視されたのが、官僚組織における「忖度(そんたく)」の常態化です。人事権を官邸に握られた官僚たちが、首相周辺の意向を過剰に推し量り、公文書の改ざんや隠蔽にまで手を染めるという前代未聞の事態に発展しました。行政の透明性と信頼性を根底から揺るがしたこの出来事は、安倍一強体制がもたらした最大の負の遺産と言えます。
国会論戦における説明責任の軽視や、数の力に頼った強行採決の常態化は、議会制民主主義の形骸化を招いたとの厳しい批判を浴びることとなりました。