「しばらく様子を見ていれば消えるのではないか」と期待する声は多いものの、基本的に指の関節のしこりが自然治癒することは稀です。ガングリオンのように一時的に袋が破れて縮小することはあっても、袋自体が残っていれば再発を繰り返す傾向にあります。ヘバーデン結節などの骨棘に関しては、自然に骨が元の形に戻ることはありません。
現在の医療における指の関節のコブの治療法は、原因疾患に合わせて多角的に展開されています。
ヘバーデン結節やブシャール結節では、炎症を抑える外用薬・内服薬、テーピングや専用装具による局所の固定(安静)、痛みが強い時期のステロイド注射などが基本となります。痛みが落ち着くと骨の変形は残るものの、日常生活の支障は大きく軽減されます。
一方、ガングリオンに対しては注射器による内容物の穿刺吸引や、再発を繰り返す場合の摘出手術が選択されます。腱鞘巨細胞腫などの腫瘍性病変では、再発を防ぐための確実な外科的切除が標準的なアプローチです。