第20回山本周五郎賞を受賞した森見登美彦氏の原作小説と、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に輝いた湯浅政明監督の劇場アニメ映画には、構成面で大きな違いが存在します。
原作小説は「春(先斗町の夜)」「夏(下鴨納涼古本まつり)」「秋(学園祭)」「冬(風邪の猛威)」という春夏秋冬の全4章で構成されており、約1年間の歳月をかけた青春の軌跡が描かれます。これに対し、劇場アニメ版は「京都の幻想的な一夜の出来事」として大胆に一本化。4つのエピソードがシームレスに繋がり、夜が更けるにつれて街全体が熱狂の渦に巻き込まれていく圧倒的なスピード感とカタルシスを生み出しました。