十四年もの歳月と十万八千里の過酷な道のり、そしてあらかじめ定められていた「八十一の難(苦難の数)」を乗り越えた一行は、ついに天竺の霊山へ到達し、釈迦如来から本物の経典を授かります。
長安へ経典を持ち帰って偉業を達成した後、全員が長年の功績を認められ、天界において新たな位階を授かりました。
- 玄奘三蔵:「旃檀功徳仏(せんだんくどくぶつ)」という仏へ昇格
- 孫悟空:戦いを制して仏法を護った功績から「斗戦勝仏(とうせんしょうぶつ)」の仏へ昇格(この瞬間、頭の緊箍児は自然と消滅)
- 猪八戒:食欲や煩悩が完全に抜けきらなかったため仏にはなれず、供物を管理する「浄壇使者(じょうだんししゃ)」に任命
- 沙悟浄:黙々と荷物を運び誠実に旅を支えた功績で「金身羅漢(こんしんらかん)」に任命
- 玉龍:三蔵を乗せ続けた忠誠を評価され「八部天龍広力菩薩(はちぶてんりゅうこうりきぼさつ)」となり、化龍池で天龍の姿へ復帰
全員が一律に仏になるのではなく、それぞれの本性や精進の度合いに応じた救済と役割が与えられる点が、西遊記という物語の奥深さを象徴しています。