ネット上の情報には、手軽さを強調するあまり重要な工程を省略した解説も見受けられます。失敗を防ぐために知っておくべき「2大盲点」を整理します。
誤解①:「水に長時間晒せば晒すほど美味しくなる」という思い込み
苦味やエグみを嫌うあまり、一昼夜(24時間以上)水に浸し続ける人がいますが、これは完全な逆効果です。山椒の命である精油成分(香り)とサンショオール(心地よい刺激)が水中にすべて溶け出し、ただの「食感の悪い出涸らしの粒」になってしまいます。最大でも半日程度にとどめ、必ず途中で味見をして好みの辛さで引き上げることが大切です。
誤解②:「下茹でせずに調味料で直接煮詰めれば時短になる」という危険
下茹でなしで調味料を投入すると、塩分と浸透圧の影響で山椒の皮が縮んで硬化し、噛み切れないゴムのような食感になってしまいます。さらにアクが煮汁全体に充満し、強烈なえぐみが残ります。塩茹でによる組織の軟化とアク抜きは絶対に省略してはならない必須工程です。