市立函館高校のルーツを辿ると、そこには豪華な文化人や著名人の足跡がある。旧函館西高校の出身者としては、日本演歌界の重鎮である北島三郎や、芥川賞作家で音楽家の辻仁成といった稀代の表現者たちが名を連ねる。港町ならではの風通しの良さと自由な校風が、多才な人材を育んできた伝統の証しだ。
さらに近年、若者たちの間での認知度を決定づけたのが、函館を舞台にした映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の大ヒットだ。五稜郭や函館山、市電が鮮やかに描かれたことで、街全体が空前の聖地巡礼ブームに沸いた。
このフィーバーは教育現場にも好影響を与えている。地元高校生たちが観光ボランティアや地域探究活動に積極的に参加する機運が高まり、シビックプライド(郷土への愛着と誇り)が大きく醸成されているのだ。