学校法人上智学院は2023年7月25日、上智大学短期大学部の2025年度以降における学生募集停止を電撃的に公表しました。1973年に「上智短期大学」として開学して以来、50年以上にわたり培ってきた伝統の灯を消すという決断は、同窓生や教育関係者の間に大きな波紋を広げました。
公式発表資料および関係者の証言によると、この決定の根底には「急速な少子化の進行」と「女子学生の4年制大学直接志向の定着」という2つの構造的要因が存在します。文部科学省の学校基本調査が示す通り、1990年代初頭に全国で500校以上存在し短大生が約46万人に達していた日本の短期大学は、2020年代半ばには300校を割り込み、学生数も当時の4分の1以下へと激減しました。
特に私立短大の約9割が定員割れに直面する中、上智大学短期大学部も例外ではありませんでした。神奈川県秦野市という自然豊かな郊外立地は、かつては学究に専念できる理想的な環境と評価されていましたが、近年顕著となった「都心志向」の受験生ニーズとの乖離が広がり、中長期的な安定運営を見据えた結果、募集停止という判断が下されました。