2010年の初回放送当時、ネット掲示板(2ch・5ch)やSNSではどのような反響が巻き起こっていたのでしょうか。アーカイブや当時の視聴者の記録を掘り起こすと、賛美と同時に強烈な拒絶反応が入り混じった、極めて熱量の高い議論が交わされていたことが確認できます。
放送当時のネットの評判と感想において最も目立ったのは、「地上波深夜でここまで描いて大丈夫なのか」「飯を食いながら見られない」という、映像の暴力性と生々しさに対する困惑でした。特に板橋(岡田義徳)が追い詰められ、愛車を売却し、家族に嘘をつき、サラ金各社を自転車操業で駆けずり回る一連のシークエンスに対しては、「自分の過去の借金地獄を思い出して過呼吸になりかけた」「パチンコ屋の描写がリアルすぎて二度と行きたくなくなった」といった、実体験に基づいた悲鳴にも似た書き込みが殺到しました。
さらに放送から十数年が経過した現在でも、動画配信サービス(NetflixやU-NEXT等)のレビュー欄には「現代の若者こそ義務教育として観るべき」「どんな道徳の授業よりも防犯・金融教育になる」といった声が絶えません。単なるヤクザ・暴力モノではなく、「日常の延長線上にある些細な見栄や怠惰が、一瞬で人生を不可逆の破滅へと導く」という構造を冷徹に描き切った点が、世代を超えて評価され続ける所以です。