Q1:家庭の水道水をタンクに入れたら走る車は、将来的に作れますか?
A1:理論上、外部からのエネルギー供給なしに水だけで走る車が作られることは未来永劫ありません。水は燃焼しきった物質であり、そこからエネルギーを取り出すには取り出せる以上の電気や熱を注ぎ込む必要があるためです。水を燃料にするのではなく、工場等で太陽光や風力などの再生可能エネルギーを用いて水を分解し、そこで得た「水素」を車に充填して走るのが現実的かつ科学的に正しいアプローチです。
Q2:トヨタMIRAIから排出される水は飲んでも大丈夫ですか?
A2:MIRAIが生成する水は、大気中の空気を特殊フィルターで浄化し高純度水素と反応させたものなので、化学的な純度は水道水基準を満たすほど清浄です。しかし、車体底面の排出口ノズルや配管周辺に付着したホコリ・道路の泥・外気の雑菌が混入する恐れがあるため、トヨタ公式としても飲用は非推奨とアナウンスしています。
Q3:昔のテレビ番組で「水で走るエンジン」が報道されたのは嘘だったのですか?
A3:過去にメディアで話題になったシステムの多くは、「水で走っている」のではなく、車内に仕込んだ金属や特殊な化学物質と水を反応させて水素を発生させていたもの、あるいは隠蔽されたバッテリー電源が存在した事例です。第三者の研究機関による厳密な再現実験で「水そのものがエネルギー源である」と証明されたものは世界に一つもなく、出資者集めを目的とした実質的な詐欺や過剰演出であったことが後に明らかになっています。
Q4:水素エンジンと電気自動車(EV)は、最終的にどちらが覇権を握りますか?
A4:どちらか一方だけが勝者になるのではなく、「適材適所の共存」が進む見込みです。近距離移動が主体の小型軽自動車や都市型コミューターは充電インフラの整いやすいバッテリーEVが優勢ですが、長距離を走る大型トラック・バス、過酷な稼働が求められる建設機械、そしてモータースポーツ車両においては、航続距離と短時間補給に優れる水素(FCEVおよび水素エンジン)が不可欠なピースとして生き残るシナリオが有力視されています。