SNSやBARのカウンターにおいて、ラフロイグほど感想が真っ向から対立する酒も珍しくありません。検索窓に「ラフロイグ10年 まずい」というサジェストが出現する理由は、飲む人の味覚フィルターによって受ける印象が180度異なるためです。
実際の愛好家コミュニティやテイスティングレビューを精査すると、明確な2つの潮流が見えてきます。
否定派の意見として最も多いのは、「口に含んだ瞬間に歯科医院の治療室が脳裏をよぎる」「煙をそのまま飲んでいるようでアルコールの旨味を感じられない」といった、ファーストアタックの薬品香に対する拒絶反応です。特にフルーティーなスペイサイドモルトや甘やかなバーボンに慣れている人ほど、このギャップに戸惑う傾向があります。
一方で、熱狂的な支持者からは「この煙と消毒液の刺激がないと物足りない」「最初は苦手だったが、3回飲んだら完全に虜になった」「脂の乗った肉料理や燻製チーズと合わせると天国に行ける」といった絶賛のラフロイグ10年 評価が寄せられています。公式キャッチコピーである「Love it or hate it(好きになるか、嫌いになるか)」が示す通り、中途半端な妥協を許さない強烈なアイデンティティこそが、中毒的なファンを生み出し続ける理由です。