名門ボン大学で比較文学や美術史、日本語を修め、2008年に来日した才媛マライ・メントライン氏。そんな彼女が日本人夫と出会ったきっかけは、いわゆるエリート層の社交場ではなく、日本のオタク文化・サブカルチャーコミュニティでした。
マライ氏は学生時代から日本のアニメや漫画、特撮などのカルチャーに強い関心を持っており、来日後もディープな情報空間にアクセスしていました。その過程で、同領域において深い知見と批評眼を持っていた夫とネットおよびコミュニティを通じて知り合い、意気投合。一般的な「外国人女性と日本人男性の国際恋愛」にありがちなステレオタイプとは一線を画し、サブカルチャーという共通言語を通じた知的な共鳴が交際の決定打となったと語られています。
著書やエッセイでも明かされている通り、二人の関係は「感情的なロマンス」のみに依存するのではなく、「徹底したディスカッションと相互リスペクト」によって育まれてきました。互いの文化的バックグラウンドを尊重しつつ、言いたいことを論理的に伝え合うドイツ流のコミュニケーションスタイルが、結婚への強固な基盤となったのです。