ネット上の情報では「みぞれ煮は作り置きに向いている」という記述が散見されますが、これには重要な注意点が存在します。大根に含まれるプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は加熱によって失活するものの、大根おろしから時間が経つにつれて徐々に離水が起こり、保存期間が長くなると味が薄まって食感が緩んでしまうためです。
鶏肉みぞれ煮の作り置きと日持ちの実態データとして、冷蔵保存での賞味期限は「2〜3日以内」が安全圏です。保存容器に移す際は粗熱をしっかり取り、清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫のチルド室に近い低温環境で保管することが求められます。
なお、冷凍保存については、大根おろしの水分が氷結して解凍時にスポンジ状のスカスカな食感になりやすいため、基本的にはおすすめできません。どうしても作り置きを長期保存したい場合は、鶏肉を焼いて味付けした状態で冷凍し、食べる直前の温め直しの段階で新鮮な大根おろしを加える方法が最も風味を損ないません。
健康志向の観点から鶏肉のみぞれ煮のカロリーと糖質を検証すると、使用する部位と調理法で大きな開きが生じます。
鶏もも肉(皮付き)を揚げ焼きにした場合は1人前あたり約380〜420kcal・糖質約12〜15gとなりますが、鶏むね肉(皮なし)を使用し少量の油でソテーした場合は約220〜250kcal・糖質約8〜10gまで抑えることが可能です。大根おろし自体が低カロリーかつ食物繊維を含むため、高タンパク・低糖質を意識するダイエット期の主菜としても極めて優秀な設計となっています。