皮膚科学および美容医療の視点から下される結論として、サプリメントによるインナーケアは「根本的な代謝改善のサポート」としては極めて有効ですが、過度な即効性や万能薬としての期待を抱くべきではありません。
多くの人が陥りがちな心理的落とし穴は、「サプリを飲んでいるから」と油断して、高糖質・高脂質な食事や睡眠不足を放置してしまうことです。体内に入ったビタミンやミネラルは、不摂生によって生じた代謝不良の穴埋めに優先して消費されてしまい、肌表面の皮脂腺コントロールまで手が回らなくなってしまいます。
また、昨今の20代〜40代に多発している「インナードライ(隠れ乾燥肌)」にも厳重な警戒が必要です。肌内部の水分量が不足しているために、皮膚が緊急防衛として皮脂を過剰分泌している場合、皮脂抑制成分だけをがぶ飲みすると、肌内部の乾燥がさらに悪化し、バリア破壊を招く危険性があります。
▼ サプリメントによる皮脂ケアをおすすめできる人
- 日中のあぶらとり紙が手放せず、メイク崩れや顔のテカリに長年悩んでいる人
- 食事内容が脂っこいものに偏りがちで、口内炎や肌荒れを頻繁に繰り返す人
- 頭皮のベタつきや夕方の皮脂臭が気になり始めた男性
▼ 慎重になるべき(または使用を避けるべき)人
- 肌の内側がつっぱり、洗顔後に強い乾燥を感じる「インナードライ肌」の人
- 胃腸が弱く、サプリメントの摂取ですぐに軟便や胃もたれを起こしやすい人
- 現在、皮膚科でイソトレチノイン等の重症ニキビ内服治療を受けている人(重複による過剰乾燥リスク)