全国展開する巨大チェーンがひしめく中で、地元資本の株式会社フジレンタカーはなぜ存在感を示し続けているのか。大手の予約窓口である楽天トラベルやじゃらんnetといった宿泊・ツアー予約サイトを観察すると、その巧妙なポジショニングが浮き彫りになる。
同社はポータルサイト上で独自のタイムセールやポイント高還元プランを頻繁に投入し、旅行比較に熱心なユーザーを確実に取り込んでいる。大手レンタカー会社が新車の導入コストを価格に転嫁する一方で、フジレンタカーは走行距離や年式がやや進んだ車両を丁寧にメンテナンスしながら運用することで、圧倒的な低価格を維持する。トラベルガイドの定石にとらわれず、「車は移動のための道具であり、そのぶん食事やアクティビティにお金を回したい」と考える合理的な旅行者にとって、この割り切ったサービスモデルは今なお強力な選択肢であり続けている。