現在、館内では来場者が「観る」だけでなく「肌で理解する」ための展示アップデートが随所に施されている。もっとも注目すべきは、最新のデジタルセンシング技術とプロジェクションを活用した断層断面の解説システムだ。地層の裂け目に沿って震源波動の伝播ルートが光の粒子として立体的に投影され、複雑な断層運動のメカニズムが一目で直感できる。
隣接する体験コーナーでは、震度7の揺れを再現する地震体験装置が稼働している。激震の横揺れと突き上げるような縦揺れの衝撃は、手すりを握りしめていなければ立っていられないほど凄まじい。さらに、震災直後の倒壊家屋をそのまま移築・再現した「神戸の壁」や被災民家の展示エリアでは、家具の転倒防止や耐震化がいかに生死を分けるかを無言で訴えかけてくる。展示の随所に散りばめられた「もし今ここで起きたら」という問いかけが、見学者の防災意識を強烈に覚醒させる。