この楽曲を語る上で絶対に外せないのが、フジテレビ系列で放送され社会現象を巻き起こした医療ドラマ『救命病棟24時』の存在だ。主演の江口洋介が演じる孤高で天才的な救命医・進藤一生と、松嶋菜々子が演じる葛藤を抱えながら成長していく研修医・小田切楓。一刻を争う救命救急センターの極限状態を描いたこの作品において、『朝がまた来る』は単なるBGMではなく、ドラマの感情線を牽引する「もう一人の主人公」だった。
緊迫した医療現場のドキュメンタリータッチな映像から、エピソードのクライマックスでイントロが流れた瞬間の鳥肌が立つような高揚感。命の危機と隣り合わせの現場で戦う医師たちの孤独や葛藤、そして微かな希望。江口洋介と松嶋菜々子が醸し出す圧倒的なリアリティと楽曲が見事なシナジーを生み出し、日本のテレビドラマ史に刻まれる名シーンを幾度となく演出したのである。