ウェブ上のレシピ情報を探していると、「カレー粉=カレールーの粉末版」と混同している記述が散見されますが、これは明確な誤解です。
最も危険な失敗パターンは、「ルーがないからカレー粉を大さじ4〜5杯どっさり入れた」というケースです。前述の通り、市販ルーの重量の大半は小麦粉と油脂であり、カレー粉そのものは極めて濃厚なスパイスの濃縮体です。同量感覚で大量投入してしまうと、胃を刺激するほどの激辛料理になってしまいます。
また、純カレーにはとろみ成分が一切入っていません。「カレー粉を入れたのに全然とろみがつかない」と慌てて追加投入するのではなく、とろみが欲しい場合は小麦粉、米粉、あるいはすりおろしたジャガイモやりんごを加えるのが調理科学的に正しいアプローチです。