「人並みにおごれや」は、ルート3(√3)の近似値「1.7320508...」を記憶するための代表的な語呂合わせです。数字と音の対応関係を紐解くと、以下のように美しく七五調のリズムへ変換されていることが分かります。
- 1(ひと) . 7(な)3(み)2(に)0(お)5(ご)0(れ)8(や) = 1.7320508
このフレーズが持つ本来の意味は、文字通り「せめて世間並みに、普通の人並みにはご飯や酒を奢(おご)ってくれよ」という、友人や先輩に対する気安い愚痴混じりの懇願です。昭和から平成にかけて広く学校現場や学習参考書で採用され、その哀愁漂う情景描写と語感の良さから、現代に至るまで世代を超えて定着しました。
気になる「人並みにおごれや」のその先の数字ですが、数学的な正確な値は「√3 = 1.732050807568877...」と無限に続きます。受験界や数学愛好家の間では、小数点以下8桁目以降も記憶するためのユニークな続きが考案されてきました。
最も広く知られている続きのバリエーションが「075(お・な・ご=女子)」を繋げた形です。
- 「人並みにおごれや、女子(おなご)...」(1.7320508075)
- 「人並みにおごれや女子大生」(075を女子大生と大胆に解釈した現代風アレンジ)
- 「人並みにおごれや、七光り(0753...)」(1.73205080753...)
奢りを要求する相手が「女子」なのか、それとも「女子大生」に奢ってあげようとしているのか、語呂の解釈によってストーリーが変化する点も、暗記学習の面白さとして親しまれています。