平日の午前10時、開店直後の丘の上プラザに足を運ぶと、ペデストリアンデッキからシニア世代を中心とした買い物客が吸い込まれるように地下1階へと降りていきます。地下の食品売り場は通路幅が広めに確保されており、手押し車や車椅子を押しながらでも快適に買い回りできる設計が維持されています。夕方になれば、保育園帰りの子連れファミリーや仕事帰りの会社員が加わり、レジには途切れることのない列が形成されます。
地域密着のコミュニティ掲示板やSNSを丹念に調査すると、利用者の本音が浮かび上がってきます。
「ネットでヨーカドー閉店とか書かれているのを見るたびにヒヤヒヤする。ここの地下の食品売り場と1階の薬局がなくなったら、近隣の高齢者は本当に買い物難民になってしまう」(多摩市在住・60代主婦)
「ココリアはおしゃれだけど、普段の下着や子供の文具、お惣菜をサクッと買うなら丘の上プラザ一択。昭和の雰囲気が残っていてホッとする場所」(多摩市在住・40代会社員)
一方で、2階から上層の衣料品・生活雑貨フロアに目を向けると、地下の活況とは対照的な静けさが漂っているのも否定できない現場のリアルです。GMS特有のプライベートブランド衣料や寝具売り場は、ココリア内のファストファッションやオンライン通販に顧客を奪われており、平日の客足はまばらです。この「地下食品フロアの圧倒的な賑わい」と「上層階の客数減少」という二極化のコントラストこそが、外野から「採算が合わずに撤退するのでは」と囁かれる最大の現場的要因となっています。