健康診断の数値を見る際、多くの男性がまず確認するのが男性の体脂肪率の平均です。大手ヘルスケア機関および厚生労働省の見解によると、成人男性において「標準」とされる体脂肪率の範囲はおよそ10〜19%と定められています。さらに長浜赤十字病院などの臨床データでは、20%以上25%未満を「軽肥満」、25%以上を「体脂肪量過剰(肥満)」と分類しています。
しかし、この基準を年代別に細かく観察すると、加齢による基礎代謝の低下や骨格筋量の減少が明確な数値として表れてきます。年代別の平均推移は以下の通りです。
調査統計によると、男性の体脂肪率の年代別基準は20代で平均約18%、30〜40代で19〜21%前後、50代で22%前後、60〜70代に達すると約24%台まで上昇します。年を重ねるごとに脂肪が付きやすくなるのは生理学的な自然現象ですが、ここで警鐘を鳴らすべきなのが隠れ肥満の男性における判定基準です。
「BMIは22前後で標準体型なのに、体脂肪率を測ると22%を超えている」。こうした状態は、皮下脂肪ではなく腹腔内の腸間膜周辺に脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満の典型例です。外見上は服を着ていれば太って見えないため放置されやすく、40代以降の動脈硬化や脂質異常症を静かに進行させる主因となっています。