1曲が2分半で終わり、イントロもサビから始まるのが当たり前になった現代の音楽シーン。効率を極限まで求めた結果、音楽は均一化し、どこか血の通わないものになってしまった。そんな時代だからこそ、プレイヤーのピッキング一つで表情を変えるギブソンのアナログな不器用さが愛されている。
「完璧じゃないからいいんです」と語るのは、都内で活動する21歳の現役大学生ギタリスト。彼が手にするレスポールは、お世辞にも弾きやすいとは言えない重さだ。しかし、アンプを通した瞬間に放たれる、あの図太く泥臭いトーンは、他のどの楽器でも代用できないという。