美しく書かれた封筒を用意しても、最後の「手渡し方」で作法を欠いては画竜点睛を欠きます。お布施を渡す際、直接手渡しすることは厳禁とされています。
切手盆または袱紗(ふくさ)を使用する
正式には、黒塗りの小さな「切手盆(きってぼん)」と呼ばれるお盆の上にお布施を載せて差し出します。切手盆がない場合は、包んできた袱紗(紫や紺などの寒色系)の上に封筒を載せて差し出すのが一般的な略式マナーです。 1. 袱紗から取り出す:僧侶の前でお布施を袱紗から静かに取り出します。 2. 向きを変える:台(切手盆または畳んだ袱紗)の上でお布施を時計回りに180度回転させ、僧侶から見て表書きの文字が正面から読める向きに整えます。 3. 両手で差し出す:「本日はどうぞよろしくお願い申し上げます」あるいは「本日は温かいご読経を賜り、誠にありがとうございました」と一言感謝の言葉を添え、両手で差し出します。 お車代や御膳料を併せて渡す場合は、切手盆の上に下から「御膳料」「御車代」、最上段に「御布施」が来るように重ねて差し出すのが配慮の行き届いた順序です。