コウモリが嫌いな音の正体とは?超音波の効果と最新の撃退法を徹底検証

コウモリが嫌いな音の正体とは?超音波の効果と最新の撃退法を徹底検証

コウモリが嫌いな音の正体とは?超音波の効果と最新の撃退法を徹底検証について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。

住宅街で被害をもたらすコウモリのほぼ100%は、体長5センチ前後の「アブラコウモリ(別名:イエコウモリ)」です。彼らは視覚が極めて未発達である代わりに、喉から人間には聞こえない超音波を発し、跳ね返ってきた音波を大きな耳で受信して周囲の障害物や獲物の位置を把握する「エコロケーション(反響定位)」を駆使して空間を把握しています。

コウモリが嫌がる音の正体は、このエコロケーションを妨害・錯乱させる特定の高周波ノイズです。日本国内の研究機関や野生生物調査のデータによると、アブラコウモリが航行時に主に使用する周波数は約35kHz〜45kHz(キロヘルツ)を中心とした帯域です。この周波数帯に重なる強い人工音や、周波数が不規則に変動するスイープ超音波を照射されると、コウモリは空間把握能力を一時的に奪われ、強い警戒感とストレスを覚えます。

また、自然界における警戒反応として、金属同士が擦れ合うような甲高いクリック音や、天敵であるフクロウなどの羽ばたきに近い特殊な音波に対しても、危険を察知して一時的に身をすくませる習性が確認されています。つまり、コウモリにとっての「嫌いな音」とは、単に不快な音という以上に、自身のレーダーを狂わせ生命維持の安全を脅かす干渉波に他なりません。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。