プロ野球選手愛用リストバンドの実態に迫ると、トップアスリートたちの極めて緻密なこだわりが浮かび上がる。取材によると、一軍で活躍するプロ野球選手は、1試合で平均2〜4本のリストバンドを用意しているという。
特に夏場のナイトゲームでは、汗を含んで重量を増したリストバンドはスイングバランスを狂わせる要因となるため、3イニングごと、あるいは守備と攻撃の交代ごとに新しい乾いたバンドへと交換する選手が少なくない。また、木製バット特有の強烈なしなりと衝撃から手首を守るため、サポーター機能を持つ幅広のギアを愛用するスラッガーも年々増加傾向にある。
道具を単なる消耗品としてではなく、身体の一部としてミリ単位のコンディション管理に組み込んでいる点こそが、プロフェッショナルの現場におけるリアルな実情である。