ケアブリーチに関する最大の誤解は、「ケアブリーチなら絶対に傷まない」「何度ブリーチしても大丈夫」という過信です。どれほど優れたプレックス剤を併用しても、アルカリと酸化力を用いてメラニンを脱色している以上、ダメージが完全にゼロになることはあり得ません。
見落とされがちなデメリットや注意点として、以下の3点が挙げられます。
- 過度な施術の繰り返しによる限界:「ケアブリーチだから」と短期間に3回も4回も過度な脱色を繰り返せば、毛髪の耐久限界を超えてビビリ毛や断毛に至ります。
- 仕上がりの手触りに対する違和感:プレックス成分は毛髪内部を「架橋して硬く補強する」働きを持つため、元々の髪質によっては「少し髪が硬くなった」「しなやかさが減った」と感じる場合があります。
- 縮毛矯正や酸熱トリートメント(髪質改善)との併用の難しさ:ケアブリーチ履歴のある髪に強アルカリの縮毛矯正をかけるのは極めて危険です。髪質改善トリートメントと併用する場合も、酸性域の薬剤選定やケミカル知識に長けた専門美容師によるシビアな履歴管理が不可欠となります。
また、美しい状態を維持するためのリタッチ頻度は1.5ヶ月〜2ヶ月(根元が1.5〜2cm伸びた段階)が黄金周期です。根元が伸びすぎると体温による薬剤の反応差が生じ、リタッチ部分にムラができやすくなるだけでなく、既ブリーチ毛との境目に余計な負担がかかってしまいます。