企業はなぜ特定のキャストに何千万円もの予算を投じるのか。その判断を支えるのが、CM総合研究所が毎月発表する「CM好感度ランキング」や、大手広告代理店による緻密なデータ分析だ。
株式会社電通や株式会社博報堂といった業界の巨頭は、単なる知名度調査にとどまらない独自の評価システムを構築している。潜在的なスキャンダルリスクの排除、SNSにおけるポジティブな発言量、さらには出演によってブランドへの信頼感がどう変化したかをリアルタイムで追跡する。
広告業界の関係者は打ち明ける。「数字は嘘をつきません。好感度が高い女優を起用すれば、店頭での商品の棚落ちを防げるだけでなく、流通側との交渉も圧倒的に有利になります」。企業にとって広告は消費者に届けるメッセージであると同時に、流通や株主への強力なアピールなのだ。