かつて寝落ち通話の最大の敵は、通信制限とスマートフォンの発熱だった。朝起きたらデータ容量を使い果たしていた、あるいは端末が熱暴走を起こしていたというのは「あるある」の失敗談だった。だが、通信インフラの高速化と低価格化が進んだ現在、そのハードルは完全に消え去った。
格安SIMや大手キャリアのデータ無制限プランが一般化したことで、若者たちは通信量を気にすることなく24時間接続し続けることができるようになった。バッテリー技術の向上とワイヤレス充電器の普及も、朝まで通話状態を維持することを技術的に容易にした。インフラの進化が、若者のコミュニケーション様式を物理的に規定した好例と言えるだろう。