施工された植筋が所定の強度を満たしているかを検証するため、工程内検査として植筋引張試験が実施されます。検査は「非破壊試験」と「破壊試験」に大別されますが、実構造物に打ち込まれた鉄筋には非破壊試験を適用するのが原則です。
一般社団法人日本あと施工アンカー協会の評価基準に基づく引張試験仕様は以下の通りです。
- 抜取本数の基準:同一ロット(同日施工・同一作業者・同一材料)に対し、全施工本数の0.5%〜1%以上かつ3本以上を無作為に抽出。
- 試験荷重の設定:設計耐力の1.0倍〜1.2倍(または短期許容引張荷重)、あるいは鉄筋の規格降伏点の約2/3に相当する荷重まで油圧ジャッキで加力。
- 合否判定基準:規定荷重まで加力した状態で、アンカーの抜け出しや母材コンクリートのひび割れ、変位の急増がないことを確認。目標荷重を3分間保持しても保持力低下が認められないこと。
公共工事や大規模な耐震改修プロジェクトでは、引張試験機によるデジタル加力データおよび変位グラフの提出が完了検査時の必須書類となります。