「予約完了メールを提示したのに、フロントで『部屋はない』と言われた」。旅行者にとってこれ以上の絶望はないだろう。アゴダを巡るトラブルの中でも特に深刻なのが、このオーバーブッキング問題だ。
原因は、アゴダが採用している複雑な「ベッドバンク(客室仕入れ業者)」の多重構造にある。アゴダはホテルと直接契約するだけでなく、世界中のサードパーティ卸業者経由で在庫を自動取得している。ホテル側が自社の管理システム(PMS)で満室処理を行った際、卸業者を経由するアゴダのデータ更新に数分から数時間のタイムラグが生じる。この「魔のタイムラグ」の間に決済が完了してしまうと、存在しない空室が販売される結果となるのだ。