フランス代表の強さは、育成機関「クレールフォンテーヌ」を中心とした盤石な育成システムと、各年代で世界トップのタレントを輩出し続ける選手層の厚さにあります。歴代の陣容を比較すると、その進化と継承のプロセスが如実に浮かび上がります。
1998年の優勝メンバーは、守護神ファビアン・バルテズ、守備の要ローラン・ブランやマルセル・デサイー、中盤の要ディディエ・デシャン、司令塔ジダン、そして若きティエリ・アンリらを擁する堅守速攻の完成形でした。
その勝者のメンタリティは時を経て2018年ロシア大会へと受け継がれ、彗星のごとく現れたキリアン・エムバペが異次元のスピードで世界を震撼させ、2度目の世界一へと導きます。続く2022年カタール大会の決勝(アルゼンチン戦)では、エムバペが決勝史上56年ぶりとなるハットトリックを達成。惜しくもPK戦で敗れたものの、世界最高峰のストライカーとしての地位を決定づけました。