松岡彩のSHISHAMO加入劇は、ロックファンの間でも語り草となっているほどの劇的なエピソードです。その発端は、2014年夏に開催された関西屈指の大型野外ロックフェス「RUSH BALL 2014」でした。
当時、専門学校生としてフェスの運営スタッフ(物販補助やケータリング周り)のアルバイトをしていた松岡彩。ケータリングエリアで見かけた彼女に対し、宮崎朝子が「あの子、めっちゃかわいい!」と直感的に一目惚れし、その場で直接ナンパのように声をかけたのがすべての始まりでした。
当時のSHISHAMOは、高校時代からのオリジナルメンバーであった初代ベース・松本彩が「20歳になったらバンドを辞めて普通の女の子に戻る」という結成当初の約束通り、2014年秋に脱退することが決定していました。後任のベーシストを急ピッチで探していたタイミングに、運命的な出会いを果たしたのです。
宮崎から「ベース弾ける?」と尋ねられた松岡は、高校の軽音部でわずかに触った経験があった程度で「ほとんど弾けません」と正直に答えました。しかし宮崎は「私が教えるから大丈夫!」とその場で加入を熱烈に打診。ほぼ未経験に近い状態から、プロバンドへの加入という異例のシンデレラストーリーが幕を開けました。