当時、芸能界や芸能ジャーナリズムは二人の離婚を大々的に報じた。カメラの前で自分を表現し続ける「演者」と、演出や数字(視聴率)の全責任を負う「制作者」。二つの異なる才能が一つ屋根の下で暮らすことの難しさが、連日議論の的となった。
有賀さんは自立した女性としての生き方を強く持っていた。人に頼ることを良しとせず、何事も自分で抱え込む誠実さがあったという。一方の堤氏もまた、妥協を許さない職人肌のテレビマンだ。
「結婚後もお互いを一人の独立した人間として尊重しすぎた結果、甘え合える関係を築くタイミングを逃してしまったのかもしれない」と、当時を取材していた芸能記者は振り返る。互いの美学を貫いた末の選択が、離婚という決断だった。