2001年6月8日午前10時15分過ぎ、大阪府池田市にある大阪教育大学附属池田小学校の敷地内に、包丁を手にした男が足を踏み入れた。授業中だった2年生と1年生の教室に次々と侵入した男は、無抵抗な児童や教員に刃を向けた。わずか数分間の出来事であった。出刃包丁を振り回す男によって児童8名が命を奪われ、教員を含む15名が重軽傷を負うという、日本の犯罪史上に残る凄惨な事件となった。
取り押さえられた現場で身柄を拘束された男は、事件直後から不自然な言動を繰り返し、社会に強い衝撃と混乱を与えた。平穏な日常が約束されていたはずの小学校が、一瞬にして流血の場と化す悪夢。犯行のあまりの突発性と残忍さは、全国の保護者や教育関係者を強い恐れと戦慄で包み込んだ。