息子が幼少期を過ごした時期、大塚寧々はフジテレビの金字塔的ドラマ『HERO』で検察事務官役を好演し、さらには『Dr.コトー診療所』で離島に生きる女性の哀歓を見事に演じ切るなど、日本のテレビドラマ界で確固たる地位を築いていた。
多忙を極める撮影スケジュールの合間を縫い、彼女は決して手作りの弁当や家庭での団らんをおろそかにしなかった。ロケ現場から戻れば一人の母親として台所に立ち、息子の話にじっくりと耳を傾ける。作品の中で見せる凛とした佇まいと、家庭内で見せる柔らかな笑顔。その両方を間近で見て育った経験は、息子の人間形成においてかけがえのない財産となっている。