かつて書籍化やメディア露出で一世を風靡した生協の白石さんをご記憶だろうか。東京農工大生協の職員だった白石昌則氏が、一筆啓上(白紙投書用紙)に寄せられた学生たちの切実な質問や突飛なリクエストに対し、温かみとユーモアあふれる回答を返したエピソードは今なお語り継がれている。
「年末年始の営業はどうなっていますか?」「一人暮らしで正月を過ごすには何を買えばいいですか?」といった素朴な疑問に対しても、白石さんのような現場の生協スタッフたちは親身になって向き合ってきた。助け合いと相互扶助を理念とする生活協同組合・食品宅配事業の原点は、まさにこの温かいコミュニケーションにある。年末の混乱期であっても、現場の真摯な姿勢と組合員への配慮は脈々と受け継がれているのだ。